| 稲作技術の発展で特に日立っていることは、寒地の早植栽培と暖地の早期栽培で、その目的は、おのおの異っているが、これまでとは全く変った稲作の型がとり入れられ、全国的に早植えの傾向は極めて著しくなっている。
こうした各種の形の稲作ができて災害の防止や、安定した多収に役立っている陰には、育苗技術の急速な進歩がその要因の一つとしてあげられる。早植えの苗づくりは、保温折衷苗代でスタートしたが、ビニール畑苗代、電気温床(電熱温床ともいう)育苗など、新しい育苗法が現れ、ついに室内で立体的に箱の中で若苗を育てるもっとも集約された室内育苗法が確立され、現在では個々の農家および共同育苗など大規模に育苗されている。
本著は、稲作の近代化に大きな役割を果たして来た水稲の電熱育苗法と、これに関連する田植機について記述し参考に供する。
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