| 電中研における野菜工場の開発は、1985年に開始いたしました。夜間電力の有効利用と農業の振興を目標に、先輩方が残された研究成果を基礎にして研究を続けてきました。1988年に㈱農業電化協会より「電中研式ネオファー
ム」という本が出版されていますが、これは電中研式野菜工場開発の途中段階での成果を紹介しています。
「ネオファーム」の本を出版後、電中研の野菜工場の研究は山あり谷ありで、ホウレンソウを安定生産するための養液栽培装置や製作費の安い夜間電力利用の空調装置の開発などに約2年を必要としました。さらに、建設費の安い設備とするための工夫を行い、これなら農家の方に使ってもらえるのでは、と考えられる設備になったのは、電中研赤城試験センター(群馬県)における実証試験が終了した1992年です。そこで、本書では、電中研野菜工場の到達点について、「ネオファーム」出版後の研究成果を中心に紹介します。これからの野菜工場の実用化に少しでも役に立っことを願っております。
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