| わが国の電照栽培の歴史は、キクに始まるといってよいであろう。また花きではキク以外に、実に多数の切り花や鉢物で電照栽培が試みられてすでに実用化されているものも多い。
本書は、花き、野菜、果樹、光源と、それぞれその分野の第一線で活躍されている方を煩わし執筆をいただいた。キクの発育相、イチゴやブドウなどの野菜、果樹の休眠と花芽分化など最近の研究によってかなり解ってきてはいるものの、これらの関係は複雑で末だ不明な点も多い。しかし、電照・補光によって適確な効果をあげるためには、発育相や休眠、花芽分化などの概念を理解することが重要と考え、本書では第4章の電照・補光用光源の使用法も含め、あえて基礎的な面にも触れて執筆いただいた。花、野菜、果樹の電照・補光栽培技術の現状把握と、それをふまえての実用化にあたってお役に立ち得るものと確信している。
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