農業電化協会
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出版物・機関誌「農業電化」
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出版物⑦農業におけるヒートポンプと蓄熱利用の実際

出版物⑦農業におけるヒートポンプと蓄熱利用の実際

 

  • 体裁:A5判 縦型  236ページ(口絵とも)
  • 発刊年月:1999年2月
  • 価格:2,750円 (税込) 
  • 送料:390円(一冊分・税込)

 

 

【詳細】

▽概要(はじめにより抜粋)

 ヒートポンプは、農業が必要とする温熱と冷熱を供給できる装置であり、以前から利用方法が検討されていた。しかし、実用的な見地からヒートポンプの利用が開始されたのは昭和45年以降である。トマト、キュウリ、メロンなどの施設栽培が盛んになり、温室やビニールハウス内の環境制御にヒートポンプ暖房機や除湿機が使用されるようになった。また、農産物の鮮度維持や貯蔵技術の発展は、ヒートポンプや冷凍機の技術開発なくしては考えられない。
本書では、農業におけるヒートポンプの利用に関して、実際の生産場面での利用事例と共に、研究開発の段階にあるものも含めてできるだけ多くの事例を紹介するようにした。また、すでに述べたように、電力負荷平準化の必要性から、蓄熱装置と組み合わせた様々なヒートポンプシステムが開発され、補助制度や電気料金の割引などの優遇策により、適用が進んでいる。そこで、蓄熱装置の種類や農業おける利用方法などに関しても新技術と事例を紹介し、分かり易く解説するように努めた。

▽構成 

著者:岡野利明

1章 - 電力の有効利用
1-1 農業における電力利用
1-2 電力負荷の平準化
2章 - ヒートポンプ
2-1 原理
2-2 冷媒
2-3 熱源
3章 - 蓄熱技術
3-1 蓄熱体
3-2 水と氷による蓄熱方式
3-3 実際の氷蓄熱槽の例
4章 - 蓄熱システム利用の基礎
4-1 運転と制御
4-2 蓄熱式空調システムの設計
5章 - ヒートポンプを利用した装置やシステム
5-1 施設栽培用の空調機
5-2 空気熱源の給湯システム
5-3 外気取り込み型空気熱源ヒートポンプ
5-4 小型蓄熱空調・給湯システム
5-5 エコ・アイスmin
5-6 下水熱利用システム
5-7 除湿・乾燥装置
5-8 地下水熱利用地域冷暖房システム
5-9 土壌蓄熱
6章 - 農業におけるヒートポンプと蓄熱利用の事例
6-1 野菜類の生産や植物工場
6-2 花の生産
6-3 苗の生産
6-4 キノコの生産
6-5 果樹の生産
6-6 畜産
6-7 乾燥
6-8 予冷・貯蔵
6-9 食品加工
7章 - 電気料金と補助金制度
7-1 蓄熱調整契約
7-2 氷蓄熱式空調システムの設置補助制度
8章 - 農業におけると細トポンプ利用の課題と展望
8-1 太陽熱利用
8-2 自然エネルギー利用
8-3 環境と共生
8-4 異常気象とエネルギー利用